テーマは「クグる」。
決して「ググる」ではない。(google検索する)
モノづくりに邁進しつつも、欲や邪心や不安に囲まれて生きている。
それ自体は悪いことだとは考えないが、やはり謙虚と冴えは鈍る。
とくに「生み落とす」時には謙虚と冴えが必要だ。
では、欲や邪念や不安をどの様に整理すればよいのか?
結論として、 「クグる」 しかないのではないかと考えている。
ラグビー選手がゴールキックの前に行うルーティンが話題になったが、
彼は「クグっている」のである。
独自の特別な時間を「クグる」ことで、謙虚と冴えは蘇り、ボールはゴールへ。
20世紀の大巨匠であるこの建築家は、午前中は自宅にこもって絵を描くことを日課にしていた。
優雅な生活だと思ってたが、彼もまた日々「クグって」いたことに最近になって考えが至った。
本業で多忙を極めても、いや極めているからこそ「クグる」必要があったのだ。
p.b.V のホームページは実績集や作品集としてはつくられていない。
色んなテーマを ①前後関係無視して ②切り刻んで ③文章化する
という試みそのものを公表している。
文章化という苦行が、我々にとっては「クグる」時間であり
それを続けることが、発想に謙虚と冴えを与えることだと信じているからだ。
読んで頂いている皆さんには、キック前のルーティンばかりを見せられている気分に
なるかもしれない。
- 結局、ゴールは決まったんかっ!
そういゆ声も聞こえてきそうだが、それが我々の仕事の本質だから仕方がない。
数分刻みで「クグる」ラグビー選手や、毎日「クグる」大巨匠の様にはいかないが
少なくとも週の総括として「クグる」ことを課している。
妄想の文章化は一見すると面白そうだが、言葉に落とし込むのは案外難しい。
数時間を作文に捧げることで、週明けには謙虚と冴えが戻っているから不思議だ。
「ググる」ってばかりいられない。
「クグる」のだ!