ひどいタイトルだ。恥ずかしすぎる。
もうチョットなんとかならんのか。
まあ、しょうがない。書きます。

10秒で恋におち、10分でフラれた話。

その人に会ったのは、まったくの偶然だった。
その人の発する何かにアタッてしまった。
ひたすら動揺した。

正確にいえば、その人の書いた文章に。。。
これほど自分を切り刻んだ言葉に出会った経験は私にはなかった。

なぜここまで自分と向き合い、己を突き放して切り刻めるのか?
この人は一体どんな人なのか?
心臓がバクバクしてきた。

巻末に筆者の写真があった。美しい人だった。
容貌の美しさと自分を切り刻むこととの間に因果関係があるかどうか
私にはわからないが、不釣り合いな感じもするし、しっくりくるようにも思えた。
ますます、心拍数は高くなり、胃が痛くなってきた。

講演会はあるんだろうか?
ファンの集いはどうなっているのか?
本を持参したらサインしてくれるんだろうか?

逢いたいーっ!!

そしてプロフィールに目をやってみた。
数年前に亡くなっていた。
出会って10分で失恋してしまった。
その人は「死」について考えることに人生を費やし、若くして死んだ。

本当の友情や恋愛は、自分の孤独や死に向き合わない人間には獲得できない。
寂しいからとか、理解し合いたいからとか、癒しをむさぼる様な友情や恋愛は
人間関係自体を消費することに他ならない・・・
そんなことが書かれていた。

夕暮れの図書館、まったく偶然に手に取った本が
忘れていた感情を覚醒させ、私を窮地に追い込んだ。
言葉、そして人はおそろしい。

イツカドコカデアイマショウイケダアキコサン。
N.F