REMからの伝言


浮かんでは消え、姿が見えたと思ったら霧の中に去り行く「冴えたアイデアたち」。
それらをどの様に捕獲し、仕事や社会に還元するのか、、、
非常に難しい問題だ。

すでに亡くなったある天才作家がTVで日常の悪戦苦闘を語っていた。
彼に才をもたらしたものは酒。
彼に死をもたらしたものも酒。
酩酊し眠りにつく寸前に奇跡の発想が降りてくるらしい。
朝になると忘れるので枕元にノートを用意し、鉄の意志で何とか文字にして眠る。
目覚めたとき、昨夜の発想の微かな記憶と大きな期待を胸にノートを開くと、、、
「れいぞうこ」とある。
「…??? 」
「はてさて、これはどうしたものやら。」
途方に暮れてまた酒をあおる。

中島らもさん(1952-2004)のこの話を聞いて、閃いた。
冴えたアイデアの殆どは未明のREM睡眠時に訪れる。
私としてはこれを何とか捕獲したいのだ。
そこでノートではなくスマホを手元に置き、
その時が来たら鉄の意志でスマホを立ち上げ、
メールに書き留めて私のPCアドレスに送信してみた。
そして深い2度寝に落ちたのだった。

かくして数時間後、仕事場でパソコンを立ち上げ、
冴えた発想の余韻とともにメールをチェックしてみた。
「覚醒モードの私」からの伝言は、、、
「色んなものの化合物」とあった。
「…???」
「はてさて? これはどうしたものやら。」
しかし、これくらいの「?感」を我々は今まさに必要としているのだ。
その後、この習慣を続けるうち「?」が「!」に変わる確率が増えてきた。
N.F