「密」study.1

かつて、ある人がこう言った。
「都会の魅力と本質は、賑わいの中の孤独。」
その器である建築には、賑わいと静けさが常に同時に求められるのである。
贅沢な矛盾。作る側の私たちとっては無理難題。

コロナ後の世界について、識者やトレンドリーダーがこう予言する。
「密を回避する行動やテクノロジーが、都会を解体するだろう。」

これに対し、賑わいと孤独の両立に翻弄されてきた私は懇願したい。
「解体宣言の前に、密の操縦方法を教えてください。」

当然誰も教えてくれないので、いつもながら妄想するのである。

「人」という字は互いに支えあう(正確には干渉しあう)ことで、発見やアイデアが生まれる。
自分の殻に閉じこもっててはダメなのだ。
例えばこんな感じ。
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まずはカプセルから抜け出して、気の合う奴らと語り合おう。
コミュニティやサークルやグループの誕生だ。
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しかし、それでは話題や発想や行動が偏ってしまう。
あえて群衆や混乱の中に身を投じ、干渉しあいながら己を磨くことで、本当に大切なことが見えてくるのである。
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写真は8世紀頃の密教の世界観を見える化した曼陀羅。「会」を通じて「智」と「理」の両方が充足された「密な空間」を表している。
密でありながらも、僧の孤独は守られている、ように感じる。
N.F