多忙な時こそ頭の整理が必要だ。
まず 「なぜつくるのか?」
次に 「どうつくるのか?」
中途半端でもいい。整理し続けることが重要なのだ。
直面するプロジェクトごとに「問い」を整理すると。。。
kro・・・ローカルビジネスのための新会社をつくり、丹後半島、積丹半島を舞台に次代の生活像をカタチにする。
都会暮らしでもなく田園生活でもない第3の生活スタイルをつくるためのプロジェクト。
人口減少社会に入り、感度の高い人たちが求めるのは人や情報の多さではなく、
環境からのインスピレーションである。。。という仮説に基づいている。
我々はまずは「半島」という近くて遠い、いや意外と身近な存在にフォーカスした。
「半島はそれだけでひとつの世界」
この魅惑的で手強いコンセプトをどの様に事業やカタチに落ち着かせるのか??
写真はプロモート用にドローン撮影したカット。
この中に海や山に親しむたくさんの景観や生活の知恵が埋蔵されている。
緑と語らいの広場・・・恵庭市の駅前通りに図書館・学童・コンビニ・スポーツクラブを一体的につくる。
戦前戦後につくられた高価で立派な公共建築が役目を終えて各地で取り壊される。
残せたとしても維持管理にたくさんのお金がかかる。
本来公共が市民に提供すべきはヘビーな建築作品ではなく、空間とサービスなのである。
このプロジェクトはデベロッパーが建設し、公共が入居し、 市民が活用するという事業。
事業の性格上、作品化は我々の目的にはならない。
事業性と公共性の間の同時通訳的デザインは可能か??
写真は建設用地。公園でもグラウンドでも空き地でもない不思議な性格の場所である。
ここにヒントがあるのかもしれない。
O歯科診療所・・・東大阪の旧街道に面する大きな敷地の一角に歯科クリニックをつくる
10年越しでスタートした歯科クリニックの建て替えプロジェクト。
大きな目的としては先代から受け継いだ稼業と不動産を次世代にブリッジさせることにある。
小児歯科としてのフレンドリーなたたずまい。コンパクトなプランニング。
将来への余力としての屋根裏計画。などいくつかの課題をギュッとひとつのカタチにする。
まるで美味しいおにぎりをつくる感じで。
写真は大阪肥後橋にある、センスの良いクライアントOさんのお気に入りのお店。
大きなオフィスビルのエアポケットの様なスペースにつくり込まれた小さな小さなカフェ。
この奇跡的な空間を実現したオーナーの賃貸交渉への執念と緻密なインテリアにハイタッチ!
そしてこのショップを見つけたOさんの眼力とセンスの良さにハイタッチ!
整理しなければならないプロジェクトがあと3つあるが次の機会にすることに。。。
N.F