アツくて、切ない闘いだった。
遠軽町はオホーツク海に隣接する自然地形に囲まれた美しい町だ。
羽幌町は北海道の北東部を走るナガーい沿岸道路オロロンライン上
に位置する漁港の町である。
羽幌高校と遠軽高校は、全国高校ラグビー選手権出場をかけて
その所在地から300キロ離れた札幌で北北海道代表の決勝を戦った。
目指すは札幌からさらに1200キロ彼方の東大阪市花園ラグビー場。
高校生には実感の湧かない距離と環境をのりこえるための挑戦なのである。
大阪で生まれ、札幌に住む私はグラウンドの高校生になったつもりで
この距離感の意味を噛みしめながらゲームに没頭した。
♪ 約束の地ハノゾノへ。それが我々のミチシルベ。
羽幌高校の応援団はそんな風に謳った。
結果は遠軽が僅差で勝った。
戦法がどうのこうの、、、マニアは評論するかもしれない。
しかし、高校時代にそんなにも大きな距離と環境の
ギャップを克服する挑戦ができることのほうが重要だし
、カッコよすぎる。
ちなみに野球やサッカーなどの団体競技の全国大会では
旭川や帯広が地域代表の北限だと思う。
だからオホーツク VS オロロンラインは凄いのだ。
交通網や情報技術の発達で世界が狭くなったと感じているヤカラは
オホーツク VS オロロンラインに学び、
距離感や環境のギャップへの感度を取り戻すべきだ。
離れているから、環境が違うから、価値をもち、憧れが生まれる。
ア、アツイよねー 高校ラグビー。N.F