見えないおいしさ

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13人のシェフたちのインタビューを集めた本「CHEF’S NOTE」。
そこに長尾彰浩の名前を見つけた。
p.b.Vが設計に関わったフランス料理店MARU:NIのシェフである。
長尾シェフはいう。
・・・「普通においしい」と「すごくおいしい」との違いには「見えないおいしさ」がある。
正直に料理を作ること。
丁寧に緻密な下ごしらえと手間を惜しまず手を抜かない。
料理を作業ではなく、一歩踏み込んで「作る」ということ。・・・
建築と料理は似ている。
職人性や芸術性、マネージメント、ありとあらゆる点で共通点があるのだが、
一番通じるところは「見えないおいしさ」である。
建築はただカタチをつくるのではない。ただ快適なハコをつくるのではない。
限られた材料や要件の中から住まい手、使い手の様々な想いを見出す。
光につつまれた時間や自然と対話する場所。
そこで佇んだり、話したり、笑ったり、「居る」ことのできる場所。
カタチにはならないものを「つくる」ということ。
その過程がすべてカタチになってお客様の前に運ばれる。
それが長尾シェフのいう「見えないおいしさ=すごくおいしい」につながる。
長尾シェフの言葉に「料理は人なんだ」とある。
どのように生きるか、その姿勢が問われる。
正直に作ること。
それが「あの人の料理が食べたい。」「あの家に住みたい。」
へとつながることを信じたい。
長尾シェフと私は同じ歳。
同じ作り手として、精進していきたいと思う素敵な記事だった。
ぜひ長尾シェフの料理を味わっていただきたい。
Y.T

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