木と火①/マオイ道の駅リノベーション/(Camel-Coffee presents Roadside Station Renovation/ Naganuma/ 2021- )

「道の駅」は車社会が生み出した制度で、ネットによると1990年代の後半にはじまったらしい。
レストランや売店、24時間トイレもあり長距離移動者には便利な施設である。
北海道の長沼道の駅は広~い田園の真ん中にあり、
町村を超えてGoogleマップを引き伸ばすとその平原は太平洋にまで開いている。
風や陽を遮るものは何もなく、スカッとした環境を求めて
当地にもたくさんの人が訪れる。
しかし築後30年も経ったしそろそろ全体を更新するかということで、
食のプロ企業であるキャメル珈琲と長沼町がタッグを組んだ。
そして「木と火」が我々に与えられたデザインテーマである。

それをどう解釈し妄想と暴走を重ねて展開するかが、例によって問われる。

ふと書棚の古い本を開いてみたら、素敵な挿絵があった。
画家グンター・ベーマーが、枯れ木で火を起こす親友である文豪ヘルマン・ヘッセを描いたものだ。
いく筋かの線が紙に引かれただけなのに、匂いや音や熱、そして希望までもがビンビン伝わってくる。

これまでのヘビーユーザーを大切にしながらも、
「木と火」による新たなプログラムと景色をつくる所存でございます。

焦がした木や鉄で家具を大量につくる。