ヴォーリズは校舎のありとあらゆるところにグラフィックパターンを貼り付けた。
まるで呪文のように。
それらは無限に繰り返されても飽きないどころか、訪れた者への秘密のささやき
の様でもある。
我々はその「ささやき」を丁寧になぞることからはじめた。
写経という東洋の業を通じて、西洋の伝道の核心を体得する試みだといえる。
実際は、楽しいからやるのだが、、、
まずはステンシル(型抜き)によるパターン。
色ノリは均一だが、カタチと色と隙間がリズミカルだ。
次はタイルワークによるパターン。
陶器であるため、焼成による色むらやグラデーションが活かされている。
ウィンドウパターン。アーチを並列、相似、複合させて展開している。
色や形や素材を駆使して、ここまで多様なパターンを編み出すのはcrazyだ。
もはや、ささやきというより福音だ。