長くて高い空間/旧久保内中学校玉ねぎ加工場(Onion processing plant/ Sobestu/ 2017- )

この地域で生まれた大量の玉ねぎは、かつての中学校で「選別・貯蔵・皮むき・焙炒」のプロセスを経て育ち
この地域から巣立っていく。
新旧の建築が一筆書きの様に複雑に連結され、その中をフォークリフトが動き回り、玉ねぎが積み上げられるのだ。
この長~くて高~い空間を、風雪や熱や光から守ることが我々の使命である。
「この仕事は簡単じゃないよ。うまく俺たちを活かせるかな?」
長い間子供たちを見守って来た大時計は、今は現場を見張っている。

野菜で賑わえ2!/旧久保内中学校玉ねぎ加工場(Onion processing plant/ Sobestu/ 2017- )

点前左が旧校舎、点前中央が旧体育館、その向こうに貯蔵施設と加工場が並ぶ。
かつての学び舎は自分よりずっと大きな建築で包囲され、
校庭はトラックヤードとフォークリフトラインで埋め尽くされる。
農業者と企業と連携して創り出す21世紀の田園風景。
この廃校中学校の未来は子供ではなく、野菜でにぎわうのだ。絶対に。

野菜で賑わえ!/旧久保内中学校玉ねぎ加工場(Onion processing plant/ Sobestu/ 2017- )

平成28年3月 壮瞥町久保内中学校は11名の在校生とともに70年の歴史を閉じた。
学生は統合先の学校に移り新学期を迎える。
残されるのは無人の大きな校舎群と校庭。
全国の地方都市で頻発する状況だ。
人口減少する街において、こんなに大きな空間を再生するのは容易なことではない。

しかし、もしその大きな空間が人ではなく地元産の玉ねぎで賑わったらどうだろう。。。

昔は木造だった。

建替えられた、鉄筋コンクリートの標準的な校舎と鉄骨で出来た体育館

閉校イベントとして「歴史」と「感謝」が展示され、今もそのまま残されている。

搬入-洗浄-剥き-貯蔵-加工-出荷のラインを
教室群と体育館と増築棟にまたがって計画するのは非常に難しい作業だが、
「頭数」ではなく 「玉数」で空間を再生させるという事業者の発想に貢献したい一心である。