行列する柱 /松藤医院(internal medicine clinic/ Iwamizawa/ 2018-2019)

これは上層階が高齢者施設となっているビルの1階に内科クリニックをつくる仕事である。
この部分は昔、別のクリニックとして使われていたが、
今回は全く違う経営方針であるため、ほとんどを壊すことになった。

昔のクリニックは1階面積の半分を使っていた。(グレー部分。)

 

新クリニックは1階面積の7割を使うことになる。
課題は行列する柱の合間を縫って、クライアントの三つの要望を間取りに落とし込むことである。
①機能的な診療動線。
②患者ファーストの待合。
③未来への地域医療のタネ空間。

平面計画はエラーの連続だった。
ところで我々は工事費を安くするため、旧医院時代の水回りと防火区画の一部を残していた。(赤いライン)
私たちはこれが行列する柱を克服するための「すがるべきワラ」だと直感した。

完成したプランがこれである。

赤い部分が新たなクリニックのプランニングの重要な手掛かりになっていることがよくわかる。
まあ、今となって自慢げに言えることではあるが。。。