本物のニセモノ/小林牧場ミルクプラント(Milk processing plant/ Ebestu/ 2018- )

料理の味見でいつも「何か足りない」と感じる方。
衣服の試着でいつも「何か足りない」と感じる方。
貸家の内覧でいつも「何か足りない」と感じる方。
もしあなたがモノづくりに従事する人なら「面倒くさい」人かもしれない。
「何かを施そう」とするからだ。

ここに安価な外壁材がある。表面は板の様だがニセモノだ。
しかしニセモノであることが問題ではない。
大問題は「何か足りない」と感じてしまったことなのだ。
何が足りないのかは、建材の全長を眺めてわかった。
「本気のニセモノ感」がないのだ。
「ニセモノとしての心構え」が希薄なのだ。
「死に物狂いのホンモノ気取り」が、、、
良く判らなくなってきたが、つまり立派なニセモノに育てるために魂を注入する必要があるのだ。

そこで旧知の凄腕にたのんで「注入」してもらった。
凄腕の刷毛裁きは、平面を立体に、樹脂を錆鉄に、新材を古材に化けさせる。

貼るとこんな感じだ。

ホンモノの素材を使いながら、ニセモノの悪口をいうより、
ニセモノに本物の魂を注入してやることの方が、よほど慈悲深く誠実であるといえまいか。
言ってもいいのではないか。
言ってもバチはあたらないのではないか。。。