点 /札幌中央図書館 (Library renovation / Sapporo / 2014)

中央図書館  1Antonello_da_Messina.jpgある妄想がこのプロジェクトを導いた。

 ― どんなに大きな空間も「点の力」で全体を活性化できる。

点とは、建築より小さいく家具より大きな存在。

 

画は「点」のイメージソースとなったもので、15世紀の僧の書斎である。

(St.Jerome in his study by Antonella da Mesina) 

札幌中央図書館のロビーと閲覧を合わせた面積は6000㎡であるが

ツボを抑えて的確に「点」をデザインすれば、利用者の感性を刺激し

ライブラリアン(館員)魂に火がつくと考えた。

 

 


モデル展  /札幌中央図書館 (Library renovation / Sapporo / 2014)

このプロジェクトでは多くの家具がつくられた。

石ころみたいなもの、切り株みたいなもの、塔のようなもの、

柵の様なもの、部屋のようなもの、、、

全てが、とらえどころのないアイデアからはじまり、実体になった。

その途中の段階に位置し、輪郭や寸法に確信を与え、

館員や職人を鼓舞し、発注者の期待をあおり続けたもの。

それがモデル。

題して、モデル展! ご覧ください。 

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原野の生活基点 /札幌市庁舎ロビー(city hall robby renovation / 2010)

ロビーの片隅に都市札幌の構想者佐賀藩士島義勇(よしたけ)の銅像が立っている。

銅像の眼差しは、構想のために自ら登った円山の頂部に向けられている。

実際に建設された大都市の真ん中に立ち、構想時の自分を見返すという複雑な関係性になっている。

三角形のタイルが貼り巡らされた床を原野に見立て、そこに開拓の生活基点を配するのが

コンセプトである。

 

 


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まず、開拓キャプテン島の足元を照らす行燈 兼 コーヒーテーブル。

島自筆の文字が開拓コンセプトとして彫り抜かれている。


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背後には松明(たいまつ)兼カウンターテーブル

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原野には資材置き場 兼 ベンチ 兼 ワークテーブル
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その他、情報やコミュニケーションのための生活基点 

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このプロジェクトを総括すると、殺風景な市庁舎ロビーを、ユーザーや職員のための


居心地の良い中間領域として機能させるために、

食事や休息や談話のために必要な機能を効率よく点在させる試みである。


 

本体の構造や設備や仕上げにはノータッチで、工場から運び込まれて

わずか2日間で組み上げられた。


実際の原野開拓に負けないくらいのスピード感が、デザインの方向を決めている。