交換する丘 /緑と語らいの広場(complex/ Eniwa/ 2017-2018)

法律上、2階から降り口の離れた二つの階段が必要だった。

二つの階段をX型に束ねて交叉させると、「降り口の離れた」という条件をクリアした。

階段ではなく「丘」にならないかと考えた。左右上下に風景の変化を発見しながら登る丘。

模型では丘っぽいが、このままでは人が丘の途中で落下してしまう。風景の変化を損なわずに安全策も講じたい。


思案の末、細かい鉄を編んだカゴを階段にかぶせてみた。メッシュ状の書架からは向こうが透けて、風景の展開が感じられる。書架は階段側からも使えるから、本も丘の風景の一部である。

階段中央の踊り場の真下が図書館の入口だ。

だから階段にある本は図書館のものではなく、寄贈によるものだ。

この丘は貸し出しを管理する図書館ではなく、利用者自らが育てるブックトレードの場なのだ。

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