p.b.V: 2016年9月アーカイブ

中央図書館  1Antonello_da_Messina.jpgある妄想がこのプロジェクトを導いた。

 ― どんなに大きな空間も「点の力」で全体を活性化できる。

点とは、建築より小さいく家具より大きな存在。

 

画は「点」のイメージソースとなったもので、15世紀の僧の書斎である。

(St.Jerome in his study by Antonella da Mesina) 

札幌中央図書館のロビーと閲覧を合わせた面積は6000㎡であるが

ツボを抑えて的確に「点」をデザインすれば、利用者の感性を刺激し

ライブラリアン(館員)魂に火がつくと考えた。

 

 


このプロジェクトでは多くの家具がつくられた。

石ころみたいなもの、切り株みたいなもの、塔のようなもの、

柵の様なもの、部屋のようなもの、、、

全てが、とらえどころのないアイデアからはじまり、実体になった。

その途中の段階に位置し、輪郭や寸法に確信を与え、

館員や職人を鼓舞し、発注者の期待をあおり続けたもの。

それがモデル。

題して、モデル展! ご覧ください。 

模型⑬.jpg

模型⑭.jpg 模型⑪.jpg 模型⑩.jpg 模型⑨.JPG 模型①.JPG 模型②.JPG 模型③.JPG 模型⑤.JPG 模型⑥.JPG 模型⑧.JPG 

 

利用者の欲求、館員のリクエスト、事務方の目論み、製作条件、コスト、、、

目もくらむほどの複雑な情報が封じ込められたもの、それが図面。

題して「図面展」。ご覧ください。

図面①.jpg

図面②.jpg 図面③.jpg 図面④.jpg 図面⑤.jpg 図面⑥.jpg 図面⑦.jpg 図面⑧.jpg 図面⑨.jpg 図面⑩.jpg 図面⑩-2.jpg 図面⑪.jpg

モデルから製作へ。

黙々と作業に没頭する職人。

こんなん出来るかっ!的なトーンの職人。

冷静に製作方法を捻り出す職人。

事件は工場で起こっている!!

題して「工場展」。 ご覧ください。

工場①.jpg

工場②.jpg

工場③.jpg

工場④.jpg

工場⑤.jpg

工場⑥.jpg

工場⑧.jpg

工場⑨.jpg

工場⑩.jpg

工場⑪.jpg

工場⑫.jpg

工場⑭.jpg

工場⑮.jpg

ロビーの片隅に都市札幌の構想者佐賀藩士島義勇(よしたけ)の銅像が立っている。

銅像の眼差しは、構想のために自ら登った円山の頂部に向けられている。

実際に建設された大都市の真ん中に立ち、構想時の自分を見返すという複雑な関係性になっている。

三角形のタイルが貼り巡らされた床を原野に見立て、そこに開拓の生活基点を配するのが

コンセプトである。

 

 

原野の生活基盤1.jpg

 

 

 

まず、開拓キャプテン島の足元を照らす行燈 兼 コーヒーテーブル。

島自筆の文字が開拓コンセプトとして彫り抜かれている。

小さな建築3.jpg

 

 

 

背後には松明(たいまつ)兼カウンターテーブル

小さな建築5.jpg

  

 

原野には資材置き場 兼 ベンチ 兼 ワークテーブル 小さな建築.jpg

小さな建築2.jpg 

その他、情報やコミュニケーションのための生活基点 

小さな建築7.jpg

このプロジェクトを総括すると、殺風景な市庁舎ロビーを、ユーザーや職員のための

居心地の良い中間領域として機能させるために、

食事や休息や談話のために必要な機能を効率よく点在させる試みである。

 

本体の構造や設備や仕上げにはノータッチで、工場から運び込まれて

わずか2日間で組み上げられた。

実際の原野開拓に負けないくらいのスピード感が、デザインの方向を決めている。