Kro 丹後: 2015年8月アーカイブ

階段とソファ3-1.JPGカタチにするのに1年もかかった。

東京から発送されたソファピースは、野を超え山を越え

ようやく辺境の地にたどりつき、予定通り寸分狂わずに組み立てられた。

 

完成したカタチを見れば、最初からこれしかないような普通さ。

突出することも、埋没することもなく、至って普通。

しかし、「普通」に到達することの難しさは言葉では表せない。

 

「普通」は「凡庸」でもなければ「通俗」でもない。 

もちろん「普遍」でもない。

他でもないこの場所、この空間に最初から「普通」に存在すること。

 

出来てからゴタクはいくらでも言えるのだが、出来て心底よかったと思う。

階段とソファ3-2.JPG「普通」に至るまでには、数多くのエラーが必要だ。

そのためには「問い」が存在しなければならない。

最初は鼻歌でお絵かきしているのだが、すぐに手はとまる。 

やがては何に向かってのエラーかさえ判らなくなる。

所謂「煮詰まる」という状態。

脱出の手がかりは「問い」を持っているかどうか。

 

「階段の傾斜を活かす」という問いに対する私の普通の答えは

arflex社によるこのシンプルな製作図に凝縮されている。

 

p.b.Vの妄想のために高い技術と知識を、いつも惜しみなく提供して頂いているarflex社に

心より感謝しております。

 

階段とソファ3-3.jpg