緑と語らいの広場の最近のブログ記事

窓にも働いてもらわなくてはならない。

全国の「働く窓」を取材した。

 

 

江戸期の商家の窓。明らかに外敵からの防御のために働いている。

しかし、内側から見ると防火のために漆喰で白く塗られているため、光を拡散するためにも働いている。いいーねっ!

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これは日土小学校の窓。

防御の目的はもたない。漆喰で塗られているわけでもないので防火性もないし白いわけでもない。

しかし、連続する細い格子がうすいグリーンでぬられているため、内部は非常に柔らかい光に満たされる。白との違いはその場に行ってみないと実感できない。

働くwindow②.jpg

 

 

下は神戸の商業施設の窓。ガラスを支える柱の正面と奥のピースが黒と白で塗り分けられている。

つくられた時期も目的も違うが、前述の商家と小学校の例を重ねると、この窓がどう働いているかが理解できる。

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最後は昭和初期の建物のリニューアル部分の窓。

この窓も地味によく働いているように見えた。人気のカフェで、外の椅子で待つ人も多い。

さてこの窓がどう働いているか、想像してみてください。 ^_^.

働くwindow③.jpg

この複雑なプロジェクトを進めるにあたり、建築の各パートはそれぞれ大いに働いてもらわなくてはならない。

まず全国で「働く鉄」を取材した。

まず大阪森ノ宮のキューズモール。店舗やフットサルコートやランニングトラックが

鉄骨によって支えられたり吊られたりして、利用者はその存在にほとんど気付かない。

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働くsteel②.jpg

 

フットサルコートには柱がなく屋根だけが浮いているようにみえるが、、、

働くsteel⑤.jpg 実は上から吊り上げられている。人の視線から一歩下がって働く鉄の姿を目の当たりにした。

 

 

次は愛媛の日土小学校。

横揺れを防ぐ鉄のブレース。真ん中のリングがバッテンの要になってがんばる。

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でも近寄ると、、、前後ダブルになって、細い鉄筋が力を合わせてがんばっている。

鉄は引っ張っても、押し込んでも、捻っても、強いから使い方で役に立つ。

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目立たないけどwork rate の高さが鉄の持ち味なのだ。

 

事業提案①.jpgコンペがあり、p.b.Vは企画設計の立場で事業チームの一員として参加した。

①市所有地を民間事業者が借りる②そこに建物をつくる③出来たフロアを市が賃貸する

というすこし複雑な関係のプロジェクトである。

土地は地域の永久資産、一方建物は期限資産という行政のコンセプトに基づいている。

 

企画設計チームの我々の役目は「ローコストで楽しい」を創り出すことだ。

そのために二つの方針をたてた。

・外形を単純にすること。→まるでジョイフルAK

・内部を複雑にすること。→まるで鶴橋商店街

 

図書館を中心に子供の遊び場、保健センター、地域活動支援オフィス、クッキングスタジオ

フィットネスクラブ、屋内運動場、コンビニが同心円状に連続する。

 

間仕切り壁は本棚になっていて、各ゾーンのゲートには関係する書籍が並んでいる。

子供の遊び場にはキッズ本、クッキングスタジオ前にはレシピ―本、、、というように。

 

事業的な効果、建築のアイデア、空間の運用力から審査され

応募3案から我々の案が採択された。

 

コンペはコンペ、提案がどこまで実体になるかはわからないが、館内を歩くとこんな感じである。

↓ ↓

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事業提案③.jpg

事業提案④.jpg 事業提案⑤.jpg 事業提案⑥.jpg 事業提案⑦.jpg