blanc cafe Ⅱ/Lita blancの最近のブログ記事

屋根裏①.jpg2000年にオープンしたブランカフェは二つの三角屋根が特徴的で目立つのだが、

国道から1キロほど入ったコンニャク畑の端っこにあるため、はじめての人は見つけにくい。

経営者も我々も、店の繁盛は信じて疑わないのだが、

最初から店舗面積を大きくするのはリスクが大きい。

「その時」が来たら、お金をかけないで空間が倍に膨らむ!

そんなウソのようなマジックのようなアイデアが必要だった。

 

建築のどこかに拡張用の空間を仕込めれば、、、

 

数か月思案して、アイデアが降りてきた。

屋根裏ーーっ!!!!!

 平屋の上にのっかた大きな屋根は吹き抜けにする予定だったが、それを一部にとどめ

屋根裏として使わずに取っておくことにした。

屋根裏②.jpg

 

工事の途中、私は屋根裏が閉じられる瞬間を見つめた。

その写真は、オフィスの壁にピンナップしておいた。

 

辺鄙な立地ゆえ、このお店が繁盛するには少し時間がかかるかもしれない。

しかし、地道で本物を求める仕事が世に広まるのは確実だ。

辺鄙な立地は話題性として、かえってその追い風になるに違いない。

 

かくしてお店は開店し、徐々に知られて、遠方からも客が訪れるまでになった。

そうこうして10年が経った、、、

 

 

 

 

 

2011年、ついにその日がやってきた。10年間閉じられていた屋根裏を開けることになった。

屋根裏③.jpg

  

工事中の屋根裏 に入ると意外と広く、吹き抜けに面する穴からは光が差し込んでいた。

 熟成ワインのコルクの香り?

 初恋の人との久々の再会?

 長年探していた楽曲の再発見?

例えがプアすぎる。例える必要もないのだが。

 

工事中のひんやりした屋根裏への旅は、アイデアの効果を10年かけて確認するという不思議な時間だった。

屋根裏④.jpg 

外観にはバルコニーが二つの屋根に挟まれた3つ目の三角形として付け加わった。

屋根裏⑤.jpg

 

2階のショップ兼ギャラリーへ上がる階段は板を組み合わせて小さく軽くつくり、

基礎をつくらず床の上に乗っけた。

屋根裏⑦.jpg

 

そして屋根裏はこんな感じ。木造の改築基準が厳しくなったので、筋違補強がショップレイアウトのアクセントとなってる。

カフェの天窓の光が、穴を介して入ってくる。

屋根裏⑥.jpg