減量 /kro 積丹 (Vacation meeting / Shakotan / 2016-)

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減量①.jpg この小さな石蔵には亀裂が走っている。赤い線がそれだ。

原因はすぐよこに流れる生活用水路の沈下である。

どんどん亀裂は大きくなり、赤線の幅は大きい所で3~4センチにもなる。

小さな石蔵でも、沈下を抑制するような補強をマジメに考えると、

コンクリートと鉄の ぎこちないギブスで全体を覆うことになる。

ギブスを避けるためには、沈下部分を壊して建物全体を小さくするしかない。

 沈下も抑えたい。。。

 でも補強を最小にしたい。。。

 でもでも規模を小さくするのもいやだし。。。

どんどん開いていく亀裂を眺めながら逡巡すること1年半。

ついに補強でも縮小でもない第三のアイデアが生まれた。

「減量」である。

減量②.jpg

沈下エリアの石を丁寧にはずし体重を軽くする。

中の木の骨組みを露出させ、

透明の超軽量中空ポリカで覆う。

内部に控えめなギブスをつけた。

沈下は微量ながら進行しても、木の骨組みが変形に追従する。

 

約90年間、暗くてヒンヤリした石蔵の内部はこんな風だった。しかし、、、

減量③.jpg

「減量」により解放された壁面から大量の光が差し込み、明と闇が衝突し融合する空間になる。

減量④.jpg