舞台セット /kro 積丹 (Vacation meeting / Shakotan / 2016)

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石蔵の真向いにある旧ニシン番屋を茶店として開店させることになった。

我々は、石蔵のクライアントでもある地元の方々から、 家具配置についての相談を受けた。

 

我々のアイデアは、番屋を歴史遺構という難しい立ち位置から救出し

「合宿が出来るミュージアム」として「会議が出来るミュージアム」にすること。

 

そのためには舞台セットが必要だ。

町の郷土資料室に何度か通った。 舞台セット1.jpg

どれも御役目を終えた道具や調度ばかりだが、置かれるTPOが変わることで

パワフルな舞台セットになることを直感した。

地元の方と協力し、たくさんのお宝を拝借することになった。

 

この日は朝から、舞台セットの搬入日。

如何にも「番屋の遺産でございます」的なアイテムには容赦なく消えて頂いた。

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数時間の格闘の末、なんとかカタチになった。

 

2階の合宿ルームがこちら。

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たくさんの箪笥を動かせば寝床のパーティションになる。

自由な陣取り合戦の武器。 

 

こちらは茶店。昔のスナックの椅子と資料室から借りた大切な臼のテーブルが対になっている。

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車座で会議が出来るミュージアムのためにはベンチが必要となった。

ベンチはさすがに郷土資料室にないので、つくることにした。

屋根裏で眠っていた古材に、目が光った。

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厚さ4センチほど、幅30センチほどの材料から、効率よく寸法取りし

スタッキングできるように考えた。

凄腕の職人さんが、あっという間につくりあげた。

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設計というより、選定・編集・労働ともいうべき業務内容は新鮮だった。

しかも、拾ったもの、借りたもの、見つけたもの、でつくる空間は

ほとんど、わらしべ長者。

トンカンやらなくても十分に建築的な仕事だった。