半島研究  /kro 積丹 (Vacation meeting / Shakotan / 2016)

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「町から石蔵を譲り受けた。活用したい。」

町の将来を想う有志の方々からの相談は、最初はこんな内容だった。

 

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車で2時間。その蔵の佇まいは忘れ去られた中世の修道院の様に簡素な印象だ。

我々設計事務所の悪い癖は、この時点ですぐにでも改修後の姿を絵にしたくなることだろう。

ダメよ、ダメダメ!

そんなことしても、出口どころか行き止まりが見えるだけだ。

 

手を動かすことを禁じ、事業企画チーム(町有志、事業プロモーター、宿泊トレンドの専門家)

をつくった。

そして客観的かつ冷静に、そして熱量をもってまずは「通う」ことに決めた。

 

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夏のキャンプとウニ丼の聖地としてしられている町だが、

数本しかない半島道路を走ってみると息をのむほどの風景に出会う。

季節や風景の上で我々がよく知っている積丹のイメージは完全に反転した。

写真はある漁港。キャンプとウニを求めている人は絶対に

出会わないところにひっそり存在する。

 

なんでイメージが反転するのか?その理由があるはずだ。

町の有志の方から出た「昔から湧水が美味しかった」という言葉が頭にひっかかった。

 

下の光景もこれまでのイメージになかった。

海も山も人の手が入り拓かれた痕跡があり、たくましい自然と共存しているのである。

半島研究②-2.jpg