編み込む  /オアシス(senior housings / Hokkaido / 2015)

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鉄筋は「組む」という表現を使うが、実際は「編み込む」に等しい。

この5階建ての各フロア600㎡を支える壁の厚みは18センチ。

この中に縦、横、斜めの鉄筋が交差する。

それが上下左右からくるので、壁の交差点の混雑は大変なものだ。

さらに厳しいのは鉄筋を保護するコンクリートの厚みを壁の両側に3センチずつとるので、

実際は12センチの隙間に複雑な鉄筋を「編み込む」という神業が必要だ。

しかし図面では整然と表現できても、実際には簡単ではない。

 

巧く行かないところも多々あるが、それを「図面通りに」などと指示だししててもはじまらない。

原則は原則、現実は現実。

これを冷静に分けて考え、現場の中で空間の大きさを感じながら、

それを支える鉄筋の気持ちになりながら、矯正か妥協かを判断するしかない。

 

なんて、腕組みをして小難しい顔をしてたら、鉄筋が飛んでくるのでご注意を!