夢みる遺構

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確かこの辺りからの眺めだったろうか。河川敷きに木材がひしめき合い、ぶつかり合う音を街中に響かせた場所は。それも「今は昔」のこと。老人はそう懐かしんだかも知れない。

                                                                
あるいは、この街が消滅するのではと、未来に少し不安を抱いたのかも知れない。

                                                                                                                                       
ある晴れた日、海と河と原野に囲まれたテシオの街を歩きながら、老人は想像を巡らせた。

・・・のかも知れない。

テシオは人間と都市の赤裸々な関係を想像できる糧として今もある。その媒介者は建築だ。