No Limits No Control

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過去2回の大航海により南半球全域の状況をほぼ確認していたJamesCook探検隊は、1776年大英帝国の命により最後の未確認地帯に向かった。

「果てが見えないなら、どこまでも」・・・イギリスより大西洋を南下、アフリカ大陸南端からオーストラリア、ニュージーランドを通過し、ハワイ諸島を経由して一路北上。ベーリング海峡をくぐり北極圏に入る。

加藤肩吾の描いたホッカイドウが未知の磁力により北東に伸び上がるように変形していた18世紀末、Cookは既に北極圏に到達し、時には上陸しながらも執拗に情報を獲得した。糸の切れた凧のごとくベーリング海を激しく振動している航路がそれを示している。

目先の領土ホッカイドウの地勢把握に苦闘する日本。地球の地勢をほぼ手中にしていた英国。そんな騒々しさの犠牲になりつつある先住文明と奔放な自然環境。   
この三局の重なりに位置していたホッカイドウは、現代において「近代化」を検証する状況証拠である。そしてそれは建築の現在過去未来の語り部であることも意味する。