Milestone

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ハボロからノッシャップに至る海岸線は100km超にわたり途切れなく緩やかに連続する。この海岸線に沿って移動するとき、人間の身体的尺度を凌駕する距離感があらわれる。かつて海路によってホッカイドウ北西部にアプローチした人々にとっては無辺の沿岸線に当惑したことだろう。

大きな河川や特異地形は勿論のこと、海辺に偏在する集落や建物は延々たる海岸線を細分化し整理してくれるMilestoneなのである。

気の遠くなるくらい長い「線」上にあるからこそ「点」は意味と輝きを放つ。近距離においては建築は内側に生活を包む「容量」として存在するが、遠望するほどの外部にあっては人間を導く「点」に還元されるのだ。

「極度に相対化してみよ。知り得る建築の意味と価値を見失うほど。」スーパースローカーブな北西沿岸線は、都市生活でナマった尺度感覚に一喝をくれる。