意識的に、無防備。

この世の中でこわいものは?と聞かれたら、、、
まず、あの世からの使者だろう。
まだこの世にやり残したことがあるから、もう少し待ってほしいのです。
もうひとつは、、、人。それも無防備な人。
もしそれが意識的だったら相当手ごわい人だ。

意識的に無防備.jpg

ヘルンは毎夜、妻の話に耳を傾ける。意識的に、無防備に。
あらゆる先入観をなくして、物事の本質を感じるために。
完全なるオープンマインド。いやノーガード戦法だ。
小声でゆっくりと片言の英語で語られるのは、通俗的な日本の怪談である。
耳から心へそのまま入った言葉は熟成された後、英語で書き直される。

再話=Re-telling 魂を吹き込んで語りなおす

偶然の出会い、不合理な別れ、説明のつかない再会と突然の結末。
簡潔なセリフによる展開と緻密なト書きで、通俗的で凡庸な伝承が
普遍的で心に刺さり込むサスペンスに語りなおされる。

The Story of Mimi-Nashi-Hoichi, Rokuro-kubi , Yuki-Onnaなどの
有名なKwaidanは「再話=Re-telling」によって生み出された。
ヘルンは日本という未知なるものの本質をとらえるために終生「意識的に無防備」でありつづけた。

我々は日々の仕事において、通俗さや凡庸さを、普遍性に磨き上げる能力を渇望する。
つくるものがインスタ映えなんてしなくていいから
その能力がほしい!本当にほしい!ああほしい。。。

しかし意識すればするほどそれは困難だ。

Kwaidanが伝えているのは、日本が幽霊天国であるということではない。
「意識的に無防備」でいることが、見えないものを可視化し、
俗を聖に静かに移動させ、凡庸を普遍に化けさせるための術そのものなのである。。ということだ。
ヘルンこと小泉八雲は日本のことを、ワンフレーズで切り取る。
- 様々なものが無限に手作りされてきた国
N.F

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