FLAT HOUSE、計画、時間、チョイ更新。

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2007年に完成したFLAT HOUSEは、我々のお気に入りの家でもある。30坪の平屋で、外観はなんとも良いサイズに納まっている。向かいのお寺の屋根だけが北側の大きな窓から見える、そんな家である。最近、オーナーのお母様が亡くなられた。生前の荷物を遺品としてこの家に引き取ることになったので収納を増やしたいと連絡があった。別棟増築案も検討したが、アプローチを兼ねた車庫にゆとりがあったのでその部分を収納部屋にすることで解決した。
この家の間取りは単純である。10m×10mを3等分し、アプローチ兼車庫 / 広間と厨房 / 私室と水まわり を三列に並べただけである。今回は1列目のアプローチ兼車庫の一部を収納にした。この家には廊下はなく面積が効率的に使われているので各空間がゆったりしている。それが計画時には不測であった収納の増床という事態を吸収することにつながったのだ。
工事が終わり、「大切な遺品をすべて収容できました」と連絡があったとき、計画当初は非常に複雑な構成になっていたこと、オーナーとの対話を重ねるうちに驚くほど単純になっていったことなどを思い出した。
「時間をかけた計画は時間に耐える。」恐ろしいことに逆もまた真なのであるが・・・
写真は完成後2年が経過し、住こなされた広間の様子。写真家の星野麻美さんがお寺の屋根が見える大きな窓と格闘している。

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