2018年3月アーカイブ

to Me.

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to Me.jpg毎日毎日、仕事やプライベートに翻弄されながら、流れ続ける時間の中を泳いでいる「私」。

ご立派なこと、不遜なこと、とても人には言えないことを間断なく考え、感じ、思い続けている。

ときどき、こんなとりとめの無さに嫌気がさす。

そこで、ダラーッとした時間を一瞬堰き止め、散漫な「私」を部分的に切取り、

それを傍観し嘲笑することで自省と推進のエンジンにしたい、、、

という強い衝動にかられることがある。

それが私にとって文章を書く唯一の動機である。

 

そんな性分だから、他人が「私」に向けて書いた文章を読むのが好きだ。

しかし、「私」に向けて書かれた文や本は案外少ない。

「あなた」、あるいは「あなたがた」に向けたメッセージが売れるのだ。

「私」に向けることと商業性は両立しにくい。

 

偶然手にした本。これは建築の専門書である。まだ建築家としては無名の若い人が書いている。

超有名建築家を論じるという体裁だが、内容は一言一句「私」に向けた文章だ。

俗人としての「私」 が 聖なる作品をつくるアーティストを志向する。

このウソっぽさを「私」としては放置できない。

この矛盾、というより亀裂に近い状況を抱えた「私」に向けた文章だ。

ダラッとした日常の妄想を確実に切取り、亀裂の正体やそれらを繋ぐものを洗い出し、

その状況を克服する術を渇望する熱量は半端ではない。

こういう人はきっと近い将来、何者かに成るに違いない。 

なぜなら、「私」に向けて行動できる人は「私たち」に向けて行動できるからだ。

「あなたがた」という姿勢では、いつまでたっても状況は打開できない。N.F

 

 

 

 

 

 

 

 

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