ビートソニック

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色んな電球が売られている。カタチが少し違うだけで、各社ほとんどは同じ規格品を扱っている。

標準的規格=大量生産=安価 は当たり前なので、私たちの設計もそれに従う。

しかし、あるプロジェクトで光源そのものについて向き合う必要が出てきた。

真っ暗な夜を、静かに、懐かしく、力強く、温める光。

そんな光を求めて、ある企業の工場を訪ねた。

名古屋が本拠地であるビートソニック社の銭函工場。

ビートソニック①.jpg

会議室に入るなり、いきなり出会ってしまった。

全長426ミリ、直径120ミリ。 

ジュールベルヌの海底二万里に出てくる巨大潜水艦を思わせる。

現在は10W(LED)の明るさだが、

将来的にはイカ釣り集魚灯2800W(メタルハライド)の座を狙って改良中とのこと。

 

工場内のオフィスに案内してもらった。

ビートソニック②.JPG

天井で光っているのは、給水管をカバーしているLEDのテープライトだ。

凍結防止に光源の微熱を利用している。

電熱線や空調より消費電力は少ないし、夜間灯としても十分だ。

発光が伴う発熱までを有効に使うという開発コンセプトだ。

社長は私が好きなエジソンの様にCrazyな発想と行動力を持った方であった。

 

帰路、最初に見た潜水艦の様な光の筒の残像を頭に焼き付け、

プロジェクトのテーマである100年前の闇をどうデザインするかを考えた。

すぐに答えは出なかったが、

高いコンセプトでつくられたものは一瞬で人の心に伝染し、

発想そのものに影響を与えるものだと実感した。

N.F

 

 

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