2016年10月アーカイブ

G

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空気だろうが、霧だろうが、それがカタチを有するならば、

絶対逃れようのないもの、それがG(重力)の支配。

我々の仕事もGとの闘いが大前提となる。

建築でもプロダクトでもデザインとして軽やかに見せかけることは出来るが、

そうすること自体、Gの支配を受けている証しなのである。

 

先日、一本のショートフィルムをみた。

そのコンセプトはシンプルかつ、目からウロコだった。

 - Gの支配から解き放たれた時、人の意識や行動、モノの在り様は一変する!

 

ジェット機の機内でPCをたたく4人の男。

ok go1.jpg 機内は無重力となり、Gから解放された男たちはノートPCを放棄し、空間を自由に動き回る。

そしてその自由な動きにより隣人や対人との関係は一変する。

ok go3.jpg

サブタイトルの通りに、上下は逆転し、内外は反転し、モノは空間に散乱する。

パニックではなく、フリーダムなのだ。

 

3分20秒のこの短い映像は、緻密で気の遠くなるプロセスによって出来上がっている。

ok go2.jpg

航空機を下降させて無重力にする方法は映画でも多用されているが、

秒単位の運航スケジュールとカット割りをこれほど細かく関係づけた例はないだろう。

 

映像や音にはGの支配は及ばないのだ。

シネコン向けの企画という商業的支配(これもG?)からも解放されている。

本当に痛快な3分20秒だった。

 

現在、p.b.Vはある映像プロジェクトに取組んでいる。

映像や音楽などの専門家によるサポートは受けるが、コンセプトと構成は我々がつくる。

驚くべきは、これまで建築で培ってきた経験がほとんど通用しないことだ。

謙虚さと冴えはもちろんのこと、ウィットやリズム感など試行錯誤が続く。

プロジェクトの展開は work rate に up します。 N.F

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