2015年1月アーカイブ

50年間不変

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50年間不変.JPG
どんなお店でも、たいていは5年から10年で部分的な改装をする。
それが50年もの間、まったく改装されなかった店がある。
 
 
    リーチバーは1965年大阪ロイヤルホテルの誕生に際し、当時の社長 山本為三郎が
   「民藝の部屋-a room on the theme of folk craftをつくりたい」と日本民藝運動の
      先駆者 柳宗悦に相談。
    その計画は柳の死後、英国の陶芸家バーナード・リーチが引き継ぎました。
    バーナード・リーチの自由奔放な着想を建築家 吉田五十八が
    英国のカッテージバーとしてそのまま具現化。
    バーナード・リーチだけではなく日本民藝の同人である浜田庄司、河合寛次郎、
    芹澤銈介、棟方志功なども協力し、その作品を飾っております。
    誕生以来、リーチバーは姿を変えることなく、今もリーガロイヤルホテルの
    メインバーとして静かな時を刻み続けています。
 
という説明の通り、50年間不変らしい。
 
何がそうさせるのか?
上記の説明文を読むとわかるが、この空間はハードである前に「創業者の夢」だったのだ!。
夢などという無形のものの改装なんて出来るわけがなかろうー!! 

、、、とカッコいいことを言っても、現実には素材と様式の掛け算からなっているのは
否めないワケで、、、
 
カッテージバー、チューダーゴシック、ウィンザーチェアー、
煉瓦矢筈張、矢筈張籐蓆、ロンデル。。。
 
デザインオタクを自負する方々、全部解説できますか?
 
しかし、写真や言葉をいくら尽くしても、この居心地の良さを表現することは無理。
50年間不変ということに秘密があることは明らかだ。
ビッグネームが製作に関わったという逸話に目くらましをされないように、
その秘密を味わいに実際に足を運んでいただきたい。
 
会計のとき、バーのマスターに聞いてみた。
「本当ですか?」
「本当です。創業以来、一切のインテリアはそのままです。」
 
「本当に本当なのですね?」
「本当に本当です。」

「本当に本当に、、、」
「えー、4000円になります。」

「本当に?」
 
N.F

冬休みの宿題1.jpg
記憶喪失的に年末年始が過ぎ去り、宿題の提出が遅くなってしまった。
まず、一つ目を提出させていただきます。

大晦日に伊勢湾に浮かぶ答志島を訪ねた。

ここ数年「島ブーム」だ。
過疎化した島に人を呼び込む仕掛けは、
美しい景観と有名芸術家によるアートワークであることが多い。

しかしこの島にあるのは、祭りのように活気のある漁港と迷宮のような集落。
我々は何を学ぶべきか、イセエビとアワビとタコを食べながら考えた。

 
若い世代もイキイキ生活するこの島の武器は「ルールとノリ」なのではないか。。。
 
他人の子供を寝屋子として預かり、夫婦単位で漁船にのる。
「地縁・血縁」の力を生活や労働に活かした「ルール」が伝統的に守られる一方で
毎日を楽しく送る「ノリ」がある。
 
2mもない不定形な路地。新旧バラバラの家並み。
行き止まりや空き地。
島全体として、集落景観がとびきり美しい訳ではないが
港にも路地にも生活ソフト溢れだして、歩いていて楽しすぎる。

ここにはプロの都市計画家やデザイナーが入り込むスキはない。
最強の素人漫才のような場所だ。
 
滞在時間は24時間に満たないほどだった。
短い時間の中で、わかったような気になるしかない。N.F