2014年11月アーカイブ

アンカーポイント

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今イチ呑み込めない言葉のひとつ、「グローバル化」。
音読すればする程よくわからないが、我々なりに向き合っては来た。
 
消化できない理由は二つ。
  ①各地の個性や価値が金で買われて拡散してしまうような、イヤ~な響きがあること。
  ②資本や技術の力で地球をそんなに狭くして、何がおもしろいの?

 
しかし、文句ばかりもいってられない。問題は差し迫っている。
ポジティブに考えてみることにした。
  ①に対しては、場所の個性や価値を心に刻み付ける提案を事業にすること。
  ②に対しては、地球の大きさを心に刻み付ける提案を事業にすること。
 
しかも、大金をかけて秘境に赴かなくても実感できることが大切だ。

頭にボンヤリ浮かんだのは「アンカーポイント=刻み付ける場所」という言葉。
 
 
日本は全周が海、ポツポツと島、中心軸が山、所々に大都市。地上でも稀有な地勢である。
ほんの数時間の移動で、心奪われる環境はまだまだ存在している。

アンカーポイントに最適な環境を求めて、2年ほどロケハンを繰り返してきた。

かくして、数秒で心を奪われるほどの力をもつ環境の中に不動産をもつ人たちとの
交渉は始まった。

  ― この場所にアンカーポイントをつくらせてもらえませんか?
  ― あんたら誰?

 
世界を転戦するビジネスな人たちに、
創造の力で生きるアートな人たちに、
自己覚醒を促す場所をつくるのだ。

 
真にグローバルを志す人なら、アンカーポイントの大切さは承知のはず。 

プロジェクト名はKro。 ある国の言葉で旅籠という意味だ。

 
写真は標高1200m超に建つある老舗ホテルのテラス。
毎度のことながら事業プレゼンしてみた。

  ― この場所にアンカーポイントをつくらせてもらえませんか?
  ― あんたら誰?
  ― 数万年来の環境と向き合い、真のグローバル感覚を養う場所をここにつくるのです。
  ― うーん、さっぱりわからん。
  ― 利用度の低い宿泊室をリノヴェして、収入を上げるのです。
  ― 検討させていただきます。

この様なプレゼンを連発しながら、
我々はグローバル化という言葉を克服しようとしている。
 
コンセプトは大きく、やることは小さく。
N.Fでしたー。