2014年4月アーカイブ

タテコモリ

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本当に追い詰められたとき、人は逃げたくなる。 
しかし逃げても解決しないどころか、逃げた場合は増々苦境に立たされるハメに。
 
では、どうするか?

毎度余計なお世話かと思うが、我々としてはこの場を借りて
「タテコモリ」を提案させていただきたい。
 
逃避というマイナス思考から攻めに転じるための「籠城」。
 
 
では、抵抗やアガキから徐々に形勢を逆転するためのタテコモリに必要な環境や空間とは?
それが現在取り組んでいるリノヴェーションのテーマである。
 
 
15年前につくった京都北部の日本海に面する別荘。
未来に向けて用途・デザイン・プログラムを軌道修正するプロジェクトだ。
 
 - 東京からの時間距離が日本一遠いというド僻地。
 - 限界集落的な漁村。
 - 斜陽化するチリメン織り産業。
 - 真っ白な砂浜と断崖絶壁。

 
遠いが美しい。 美しいが遠い。
 
我々は単に機能やデザインを更新するのではなく、人間の本能の求めに応えるための
改修方法を模索してきた。
 
「絶景=癒し」という安易な観光開発的発想を捨て、タテコモリという本能に気付いた時に
リノヴェーションの目的を確信した。
 
 
そうだ、マジメな日本人は仕事をし続けてこそ価値がある。癒している場合ではない。
 
消耗した脳髄に、新鮮な酸素と風光を注入し発想のレベルを上げるのだ。
そのために場所を移し、タテコモルのだ。
 
オフィスで液晶画面を睨んでいるばかりでは、日本の未来は暗い。
 
 
というワケで、この別荘は仕事を携えタテコモルための
小さな宿泊施設に生まれ変わる予定である。
 
抵抗しアガき続ける、ビジネスマン、芸術家、デザイナー、が集う事を期待して。
N.F

本の森

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ひとつの仕事が、確かな手ごたえとともに終わった。
札幌市中央図書館を本の森にする仕事だ。
 
全フロアを改修したのだが、既存の柱や壁には一切手をつけず、
「小さな建築」をあちらこちらに置いただけだ。
 
また、20年以上使われた椅子もすべてリフォームし、
小さな建築の一部として残らず活かした。
 
助走も含めて約半年、休みなく考え続けてようやく開館にこぎつけた。
完成したのはセレモニーの1分前だった。
最後のピースを固定した直後にファンファーレの音が響き、人々がなだれ込んできた。
 
「小さな建築」は誕生したその日に、2千人を超える人に囲まれ強烈に祝福された。
(ように見えた。。。)
 
 
この仕事を通して、実感できたこと。
 
 - シンプルな目標を高く掲げる
 - バカげたアイデアを捨てない
 - 喧嘩は笑顔でする
 
 
「こんなにがんばって、実感できたのはこれだけかっ!」
 
毎度、お叱りの言葉はつきない。
 
図書館各課の皆様、
製作に携わった多くの職人の皆様、
資材調達して頂いた皆様、
 
皆様のお仕事へのCrazyな情熱、忘れません。
 
なにはともあれ、終わったらまたスグ「前へ。」
N.F