2012年12月アーカイブ

スクラッチ元年

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「じゃあ、それはスクラッチで設計するということですね?」
 
打合せの時、システムエンジニアの口から飛び出した「スクラッチ」という言葉、
畑違いの我々には非常に新鮮に響いた。
 
IT用語辞典では・・・
 
  システムやソフトウェア開発において、
  元になるソースコードや雛形などを使用せず、
  すべての要素を個別に最初から開発することをスクラッチ開発という。
  
デザインにせよ技術にせよ、建築の分野では常に「元になるソースコードや雛形」が
存在する。
 
我々がここ数年アガイテいるのは、まさにそのソースコードと雛形の「洗い直し」の
作業なのだった。
 
だからスクラッチという言葉が響いた。
 
 
すかさず質問してみた。 
  
  Q 「スクラッチ設計の利点は何ですか?」
 
  A 「将来的なシステムの増改築にきめ細かく対応できます」
 
まさに、まさに、この答えを渇望していた。
ソースコードや雛形にこだわったものは、想定外の変化に追従するのは難しい。
そして我々のアガキもそこに起因する。
 
時間がかかるけれど、やるしかないのだと確信した。
 
目指すところにはいわゆる美しい建築作品とはかけ離れた姿が
待ち受けているかもしれないが、それは大した問題ではない。
 
というわけで、年の瀬を目前にひかえ、2012が我々にとって何であったかが
漸く認識できた次第である。
 
まさに「ギリ」、であった。
 
 
写真は夏の網走湖畔のショット。
  山影から次から次に想像もつかないカタチが生み出されてくる。
  自然はスクラッチデザインに手を抜かない。
  本当に凄い。 N.F
 

スーパー凄腕社長

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中小企業の社長は体を張って何でもやらなければならない。
JAPANの活力は中小企業の社長のプレーぶりにかかっている。
 
ラグビー日本代表のNo7マイケルリーチ選手は、まさに社長の鏡だ。
 
  - 先ずクレーム処理に伺う。
  - で、きっちり解決する。
  - お客さんから信用を得、次なる営業ネタを持ち帰る。
  - 社内で即座に答えを出し、先方にアポ。
  - 翌日には発注を勝ち取り、
  - 工場に製作の具体的指示を出し、
  - 自ら納品書と請求書を持参し、
  - しかも現金で回収してくる。
 
ラグビーがわからんので、説明の意味がわからん・・・?
 
いや、わかっていただけるはずだ。要点を絞ろう。
 
①ポジショニング ・・・チャンスよりピンチの場に喜んで居合わせる。
②プランニング   ・・・ピンチが生み出す好機の芽を捉える。
③フォローアップ  ・・・仲間を動かしながら自らも加担しチャンスを加速する。
④フィニッシュ   ・・・自分で捲いた種は、最後に自分で収穫する。
 
こんな、凄い社長はそうそういないとあきらめてはいけない。
すべては日常の意識と行いで会社経営は徐々に変わるはずだ。
 
写真はリーチ選手の日本代表の練習ウェア。
育て親である札幌山の手高校のS監督が特別に私にくれた。
 
                 M .Leitch   #7  in Paris
 
フランス遠征中に使用したものなので、パリと銘記されている。
 
自宅で毎日このウェアを眺めながら、中小企業経営のあるべき姿を夢想する私は変か?
N.F

打開ツアー

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どの職種においても「難題」は容赦なく立ちはだかる。
それが技術に関することであれ、お金に関することであれ
「打開」のカギは常に「人」にある。
 
難題に押し潰されそうになったら、旅に出よう。
出来るだけ多くの関係者と時間と空間をともにするために。
 
現在、我々もいくつかの難題に押され気味である。
局面打開のため、集中的に人を求めた。

3日間、大阪と東京の6か所で計36人の方とじっくりお話をさせて頂いた。

  天満橋(18人)→練馬(4人)→六本木(4人)→神田(7人)→浅草(3人)→恵比寿(1人)
 
夜はお酒も入るので、テンションが上がる一方で体力も消耗する。
でもスケジュールはまってくれない。

もう、どんどん先へ先へ。
お会いした人からは、言葉の雨あられ。
出来るだけこぼさないように、一つ一つ受け止めた。

さて、4つの全く違う仕事のために奔走したわけだが
不思議なことに、私に向けられた言葉に共通の何かを感じた。
 
 -統率はしても指揮はせず
 -余計なことせんでええ
 -ご夫婦で、ガンバってはるねんで
 -また、いつかどこかでお会いしましょう、お元気で
 -まだまだ、先が見えない。こんなんじゃだめだ。
 -我々は本当に過去を清算できているか
 -乾杯のグラスは低く差し出せ
 -地域で伝統技術の連携をしている
 -イタリアの老舗企業は3代ともたない
 
各所で飛び出した雨アラレの言葉の数々を横断的に回想するならば、
難題を打開し展望を拓くための共通の何かが潜んでいるように思える。

多くの言葉を時間をかけて反芻し、整理すれば、
いくつかの難題を同時に打開できる予感さえある。

写真は浅草駅。
時間に追われ移動しているさなか、
観音様と激安とスカイツリーとATMとソバ屋が私に言った。
 
「そんなに急ぐな」
N.F