2011年10月アーカイブ

Obake

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キャーーーーっ!
 
出たーーーー。
 
 
 
最近、なんか変だと思っていたが、ついに出た。
 
オバケである。
 
秋も深まるこの季節になぜ?
 
 
 
理由はともかく、
 
p.b.Vのオフィスは、オバケに占拠されている。
 
階段も廊下もトイレも椅子も。
 
どこもかしこもオバケが潜んでいる。
 
一瞬たりとも気は抜けない。 
 
 
 
 
Obake cafeが、p.b.V併設のcafe me,We.で開催されている。
 
コワイもの見たさの方、来店されたし。
 
 
 
 
 
インスタレーションやグラフィックのもつ
 
瞬発力に興味のある方も、ぜひに。
 
 
どうやら、オバケは18日まで居座るらしい。
 
深夜の残業・・・
 
おー、こわっ。おー、こわっ。N.F

±0

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「これでプラマイゼロだからいいよね。」
 
よくきくセリフだが本当にそうか?
 
マイナスはプラスに転化しないのか?? 
 
 
この問いをひっさげて、株式会社遠藤木型に向かった。この工場ではあらゆる立体物を彫り出す技術がある。
 
 
何気なく見せられた「本」の木型。よくみるとページの積層感やソリが表現されている。
 
本当の書物を3Dスキャンし、その通りに彫りだすのだ。だからこれは本のようなフィギュアではなく、実在する本の一瞬のカタチを凍結したものとなっている。
 
次に写真が貼り付けられたような様なアクリルの板。しかしその表面には猫を印刷したフィルムは存在しない。
 
これも「ホル」のなせる業である。ダークグレーのアクリルを深く彫ると光は透過し白っぽくなる。浅いと黒っぽいままだ。
 
わずか数ミリの厚みに無限の深度を彫り込み、その結果「無数の光の点による粗密」がネコの顔を描出する。 

この2つのプロダクトに、日本におけるホルの技術水準が凝縮されている。


マオリ族の刺青にビビッている場合ではない。マイナス行為が如何にプラス転化するか。これはモノづくりにとって重要な問いなのだ。
 
なぜならモノづくりは常に「損失=マイナス」の上に成立するからだ。柱を切り出すにも、壁を塗るにも、自然界を含めた物質循環の中で何割かの損失が出る。
 
そのマイナスに無自覚だと、プラスにも鈍感になってしまう。
 
マイナスに向けるべきは「謙虚さ」であり、プラスへの感度として「冴え」を備えなければならない。 

 
しかし・・・
飲み屋で友人から「この飲み代、俺が払う。1軒目払ってもらったから、これでプラマイゼロね。」と言われて
 
「君、プラマイは実はゼロではないんだよ。なぜなら・・・」と講釈をタレてもプラスは全く生まれない。N.F
 

Crazy about !!の探究 3

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ニュージーランド先住民マオリはとにかく彫る。 
 
彫って、彫って、彫りまくる。
 
それもなんとなく形を彫るのではなく、
異常に精密で高密な細部をもっている。
 
しかも色んなものを彫る。
 
舟も、門も、建築も、家具も、ついでに生身の顔も彫る。 
 
彫らないと「何か」が宿らないのだろう。 
 
それが「何か」は私にはわからないけれど、
出来たものが有効に機能するためには、非常に重要なものだろう。
 
単なる装飾ならば、ここまで彫らない。
  
いろんなことが解らないままだが、解ることもある。
 
軽々にはいえないが、「カク」より「ホル」は多くの犠牲を伴う。
 
 そんなに彫ってケン鞘炎にならなのか?
 ノミより前に心が折れないのか。
 彫った木くずはどうなっているのか?
 木を伐採しすぎて森は大丈夫か?
 
 
 
犠牲、つまり「ホル」というマイナス行為がプラスの価値に転ずる。
 
マオリの人々はそのことを信じているのだ。
 
だから「ホル」にCrazy about!!=夢中になれるのだ。
 
 
顔に刻み込まれたMoko(刺青)は皮膚をノミで切り開いて
顔料を入れるらしい。
 
夢中になっている奴らには、かなわない。
N.F
 

Crazy about !!の探究 2

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Crazy探究2.jpg
私が学生時代に住んでいたアパートは変わっていた。
 
トウフのような単純な外形とはウラハラに、2階建て計8室の間取りが全部違っていたのだ! 
なんという建築的不合理!
 
しかし、当時の私はそのことに何の疑問も抱かず隣人たちとの共同生活に「夢中」だった。
 
各室の間取りの違いは住人の生活スタイルの個性を加速した。アパート全体を散策してみると街のように変化にとんだ風景が展開する。
 
Crazy about!!なこのアパートの間取りを、私は手さぐりで描いてみた。なぜ筆で描いたか、それは「気分」としかいいようがない。
 
今この図を見ながら総括すると・・・
 
 「違い」が多く並ぶと、住人の意識が活性化する。
 
 
 
p.b.Vは現在「岩見沢まち住まい倶楽部」と2つのアパートを計画している。計8室、どれも同じ間取りはない。

 
クライアントの街へのアツーい想いを受けとめ、我々は「単純な外形と複雑な間取り」という不合理をあえてヒネリ出した。
 
在来木造工法と量産建材という確立された建設手法を駆使しながら、複雑で不合理なものづくりに挑む。
 
完成後、このアパートを内覧するお客は部屋決めに迷うに違いない。そして新しい生活に夢中になるに違いない。
 
「奥座敷」「格納庫」「隠れ庭」
「書斎狂」「料理狂」「各種ご宴会」
 
ふざけているようだが、私のアパート暮らしで遭遇した実際の生活コンセプトの数々が、空間のガイドラインとして「うっすら」仕込まれている。
 
プリズムという名称がクライアントによりつけられた。
色んな街の生活スタイルを包含する「多面体」という意味である。
N.F
興奮アングル.jpg
「アホほど夢中な奴らには敵わない」
 
ニュージーランド、そのCrazyさを進行中のプロジェクトに活かすことにした。
 
 
対象とするプロジェクトは集合住宅、公園、福祉作業所である。
 
3つとも全然ちがう要素で出来上がる建築である。
我々はそこに「Crazy about!!=夢中」という共通のデザインコンセプトを
持ち込めないかと考え始めた。
 
無理かどうか、腕組みをしていても仕方がないのでCrazy about!!な現場に出かけてみた。

 
ここは札幌都心の公園。お子様がコワレタように斜面を転げ落ちている。
誰も止めることは出来ない。もし出来るとしたら、カミナリかインセキくらいだろう。
それくらい、とにかく夢中なのだ。
 
私は「Crazy about!!=夢中」が何に起因するのか、その絞り込みを試みた。 
絞り込まないと、お仕事への転用が利かない。
 
ふと思い立ち、水入りペットボトルとマジックを携え斜面を転げ落ちてみた。
 
ボトルを斜面に当てて、水の傾きをマーキングしてみると
斜面の角度構成が手軽に分析できる。
 
 
わかったこと・・・
 図面で捉えきれない「夢中を誘引する傾斜角」があること。
 それは思ったよりキツイ角度であること。
  
もっとわかったこと・・・
 保育士のお姉さんからニラマレても、お子様を押しのけ、
 ペットボトルとともに滑走し続けるには
 他ならぬ私自身に「Crazy about!!=夢中」が必要なこと。
 
最後にわかったこと・・・
 どこの傾斜角度だったかを、きちんとマーキングする冷静さ。
 
 夢中になってたら見失うこともあります。N.F

Crazy about !!

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君ら、どんだけ夢中やねん!!」これを直訳すると・・・
 
 
  Crazy   about   Rugby  !!
 
 
ラグビーワールドカップは現在ニュージーランドで開催されている。
 
アングロサクソンからポリネシアン、アフリカンそしてアジアンまで、言葉を超えて交流していくNZ人のパワーはこの「Crazy about Rugby!!」に由来する。 
 
国を挙げたイベントは一部のフットボール野郎だけが盛り上がっているわけではない。 
 
街をあるくとスカイブルーのコートを来たイベントスタッフがあちらこちらにいる。比較的高齢の方がボランティアでやっているのだが、「私、献身的に社会参加してます。」的な雰囲気はない。 
 
その眼の奥には「モテナシとタタカイ」が矛盾なく同居している。この本気の交流は、私が生まれて初めて体験するものだ。 
 
コミュニティやコミュニケーションといった言葉の深度を問い直さなければならない。それくらいの体験だった。
 
我々のようなモノづくりの本質は「己をいかに解放し、一般化し、理解してもらい、幸せになってもらうか」だ。だから意識共有や意志伝達は重要である。 
 
しかし、日々の激務で心身が摩耗すると共有や伝達への力が低下するときがある。 
 
そんな時は、心の中で叫びたい。
 
  Crazy   about   Rugby  !!
 
Rugbyに代るキーワードを探し出すことができれば
再び前進することができる。
 
アホほど夢中な奴らにはかなわない。
 
ラグビー王国で実感したのは、ラグビーの強さではなく
夢中になることがもたらす、人や社会への影響の
大きさである。 N.F