2009年12月アーカイブ

cafe me,We.

|
meWe.jpg

cafe me,We.は我々のオフィスの入口にある小さなカフェである。6年前につくった店には、今年も多くの人が訪ねてきてくれた。ネンキ入りのビルのこの空間で、音楽やアート、そしてビジネスに熱い思いをもった人たちとエネルギーをぶつけ合って、我々は前進してきた。
                                    
この調子で、来年もよろしくね、cafe me,We.
訪ねて来てくれたみんなにも、来年がよい年でありますように。
やまいえ.JPGうみいえ.jpg

現在計画している家は、山スソと坂道とのすき間に建てる。規制により建物の奥行きは3m強しかない。

ふと15年ほど前に成就した「海の家」のことを思い出した。強風、高波、潮風の洗礼を受けとめる母体として建築を構想した。脅威に謙虚に身構えながらも、潮騒や漁火に出会う変化にとんだ空間をインテリアに実現した。

山の家も融雪、傾斜、落ち葉と向き合うための冴えた構想が要求される。

でも紅葉や山菜など「山からのお裾分け」もあるのだ。N.F
Mr.GE.jpg

私「なんで、こんな寒いとこにきたん?」
彼「コウカンで来ました。3ヶ月ほど前に来ました」

スペイン人のGEくんは交換留学生としてバレンシアから札幌にきて卒業設計に取り組んでいる。温暖な街から雪の降る街へ。真冬のスタジオで故郷バレンシアの開発プロジェクトに挑んでいる。

バレンシアの街の地下にはローマ帝国がつくった水路が今もねむっているという。GEの提案では、街中の広場に美術館をつくり、地下はパーキングとなっている。水流がそれらを上下左右につなぎ、空間的な活力を与える素として考えられている。
                                                                         
                                         
GEが信じているのはまぎれもなく、水路である。2000年前より都市に潤いを与えて続けてきた水の力を信じているのだ。
美術館やパーキングという今日的な都市機能の在り方を破壊して、活き活きと時空を跨いだ案になるか。
                                                             
それはGEがどこまで水の力を信じられるかにかかる。 私はそれを信じることにした。

「でも、寒いやろ?」
N.F

唐松ブロック

|
暖炉.jpg

札幌市役所ロビーのリニューアル。その一部分がささやかに出来上がった。ペレット燃料の暖炉である。
140年前、都市建設の原動力であった木材の力を再び借りることになった。当時の造材拠点であった下川町森林組合の技術協力を得て作製した「唐松ブロック」。
斧で切り落とした様な45度のカットラインが、複雑で温かみのある雰囲気をつくりだした。

開拓期に人が信じた木材のパワーを、今再び、我々は信じたい。

全体改修は来年に行う。
N.F

skyhills竣工

|
建設現場.jpg

約3年間、千歳の市街地で取り組んできた事業が完成した。市営住宅と民間企業の寮が同居するという、複雑な計画である。事業提案で当選してから、設計手続きの煩雑さに労力を費やしたが、無事に引き渡すことができた。

下町情緒あふれる路地と目抜き通りをピロティでつなぎ、上階のバルコニーからは原野越しに勇壮な恵庭岳が遠望できる。街中の風情と太古の風景が交差するような建物になった。                                                                                                  

事業者各課のみなさん、市の住宅課担当の方々、請負各社と職方のみなさん、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。N.F