1st-Room=原野に初めての都市と建築をつくるために全国から大勢が参じた。
ウデに覚えのある者、スネに傷を持つ者。
「匿名」とは自らを物陰に隠すこと。
「無名」とは己を白日の下にさらすこと。
1st-Roomでは、身を隠す物陰などない。過去の技量も名声も無に帰す。
一人の人間として日夜、建築に向き合わなければならない。
極度に限定された時間・資材・工法と向き合うことから生まれる建築は、
「己が刻印された無名」という矛盾をはらんだ形式をとる。
いいかえれば、個性と一般性が同居する
どこか懐かしく、しかし未見の様相を呈するのだ。
己を無名に昇華する道程は、建築の未来を拓く武器でもある。