1857年、Shimaは蝦夷の地を数ヶ月かけて周回し、1stRoom=原野に建築をつくる境地を得た。
それらは「入北記」という日誌の巻名として数個の漢字に凝縮された。
「雨」「志」「施」
「雨」とは、自然現象のこと。気象予測もない時代、大きな空から容赦なく降る雨に、人は決して抗うことは出来ない。
「志」とは、構想力と意志の結晶のこと。独裁、柔軟、妥協。これらが一つの精神の中に矛盾無く同居するための接合剤だ。
「施」とは、恵みを与えること。Shima最高の収穫である。そして建築を造る究極の目標はここにある。
そして、さらに踏み込んだ解釈をするなら・・・
刀で切りさばかれた様な筆跡が伝えていることは、単なる文字の意味だけではなく、1st Roomという究極の状況下で建築を造るためには、迅速と決断と冴えが必要であるという境地である。
遺構の建設のための準備は、この様にして徐々に心の内側から整って行った。