The walls are made of clay boiled in oil.
As time went by, the peculiar design was made of itself by the oil seeped out.
-この壁は油で煮た土で出来ている。
時間が経過するにつれ、滲みだした油により、一風変わった表情に変化した。
龍安寺 拝観パンフレットより
ファイナルQ : 平面上に奥行をつくる技術とは?
数か月間この手強い問いについて試行錯誤を繰り返して来た。
seep outとは「滲みだす」という意味だが、
「平面上の奥行」という矛盾は、この技術操作なしには不可能なことが判って来た。
これはあるプロジェクトのための技術開発である。
同時に、来年のイタリアの世界的デザインイベント、ミラノサローネにも出展を目論んでいる。
都市の喧騒の中に、いつまでも、いつまでも、眺めていられる
いわば癒しと浄化と集中のためのデザインである。
とにかく「seep out=滲みだす」という拝観パンフのお言葉にしがみつき、
何とか「光の滲み出し」というアイデアに到達した。
しかし、透過や反射という光の性質を「滲み出し」に昇華させるには
技術的な開発を必要とした。
いくつかの企業や技術者の協力を経て、なんとかカタチになろうとしている。
ものづくりにおいて、楽しさと辛さが交錯する時間帯が続く。
滲み出そう。
そうだ、滲み出すのだ。
滲み出すように、年の瀬を迎え、
滲み出すように、新年を迎えたい。
そして、
滲み出すようにプロジェクトが完成しますように。
N.F